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安田弁護士を支援する社長日記

バックナンバーその1(98.12.9-99.1.22)

01.22.1999

 前回御紹介した、安田弁護士の大学時代の同窓生の荒井良明さんが、以下のような公開質問状を、読売新聞社宛送付しました。ここに転載致します。なお、原メールには、参考URLとして、このページでも御紹介しているいくつかのサイトのアドレスが付記されています。

読売新聞社会部御中

弁護士 3(1999年1月20日付貴紙朝刊)についての公開質問状

                          荒井良明

貴紙読者のひとりとして、また安田好弘弁護士の大学時代からの友人として標記記事の内容についてご質問いたします。なお、この質問状はインターネット・ホームページ上でこれに対する貴紙ご回答も含めて公開する可能性がありますので公開質問状ということにいたしました。

小生が安田弁護士の救援活動の一端を担っているのは、単に、彼が大学時代からの友人であるからという理由によるのではありません。また、その人柄のすばらしさを知り、彼の死刑廃止運動をはじめとする活動に敬意を払っているからということからだけでもありません。安田弁護士の逮捕・起訴・保釈請求却下等の一連のことが、冤罪・フレームアップ、権力による安田弁護士つぶし、などなどの権力犯罪であると確信するに至ったからであります(そう確信するに至った関連情報−HPURLを後記いたします)。以上の認識の上にご質問いたします。

  1. <安田弁護士は今、「自分が提案したことと、社長が実行したことは違う」と無実を主張している。>と、貴紙記事にありますが、これは安田弁護士の弁護団あるいは安田弁護士の所属事務所等、安田弁護士側の取材でわかった事実でしょうか?
  2. 1の質問の答がNoであるとすれば、それは警察ないし検察からの情報でしょうか?
  3. 「自分が提案したことと、社長が実行したことは違う」というのが貴紙記事中の唯一の安田弁護士の反論ですが、一方の当事者・住管機構の中坊公平社長については「安田弁護士は依頼者のためを考え、一線を越えたのだろう。弁護士は依頼者と同じ目線で見ないといけない。しかし、依頼者と同じ気持ちになる危険は避けなければならない」「40年弁護士をやってきて、この事件は非常に苦しかった。でも、弁護士であるからといってかばってはならない」と多くの字数を与えて主張させています。
     こういう態度は、ジャーナリズムとしてフェアでないと思いますが、どうでしょうか。
     告発側の主張には多くの字数を与え、無罪主張をしている被告側の反論にはほんの少しの字数しか与えない。この貴紙の姿勢をフェアでないと思いますか、思いませんか?
  4. 中坊氏は「一線を越えたのだろう。」と記事中で語っていますが、「一線を越えた」かどうかがまさにここでは問題になっているのです。逮捕容疑、起訴事実について争いある案件について、およそ弁護士たるものが推測で、被疑者・被告の言い分を聞きもしないで「一線を越えた」と認定するなり「一線を越えたのだろう。」との見解を公にすること自体、弁護士としての資格を疑わしむるものであると思いますが、貴紙はこのことについてどのように考えますか (貴紙の記事の流れから言うと、中坊氏の言い分に肯定的であるように読めます)。
  5. 「死刑廃止運動に心血を注ぐ運動家は、およそ犯罪とは無縁に思えた。それだけに弁護士の間の衝撃も大きかった。」これが貴紙の記事中の表現ですが、実際には、多くの弁護士が「不当逮捕」を訴えて救援活動に乗り出しているというのが現実です。
    この現実を無視した「弁護士の間の衝撃も大きかった」という書き方は事実を歪めて報道するものだとは思いませんか?
以上の1から5の質問に、可及的速やかにお答えいただきたくお願い申し上げます。

01.20.1999

 安田さんの母校である一橋大学関係の「安田好弘弁護士を支援する会」の呼びかけ人のひとりの方からメールをいただきました。この日記を読んでいただいているそうで、ありがとうございます。
 「今回の安田君逮捕-起訴の背景(権力の陰謀、フレームアップ)等についても、社長日記およびリンクを通じて認識を深めることができました」とのこと、多少ともお役にたてているならば幸いです。

01.19.1999

 去る11日の「人権と報道・連絡会」について、すでに大岡みなみさんのサイトにも報告されていますが、大住良太さんのサイトでも詳しい報告がなされています。ぜひ御覧ください。

 皆様、1月23日にはぜひ赤坂区民センターで御会いしましょう、としつこく宣伝。

01.16.1999

安田さんを支援する会よりいくつか情報が入ってきました。
以下、メールから・・・

●安田さんの近況
 東拘移管直後、本が手元に届かず手持ちぶさたな時間を過ごしていたが、13日には本も入り、ボールペン、ノートなども手元に。やることが出来、ほっとした様子。
 また、差し入れも届かず、近くの房で「○○の缶詰開けま〜す」(ほんとにこんな声をだす在監者がいるんですかネ)という声を聞いて、無性に「○○の缶詰」が食べたくなったそうです。差し入れについては、朗報があります。後述します。
 衣類も暖かいものが差し入れられ、寒いけれども大丈夫。
 東拘在監の友人たちの経験を伝えることで、健康管理にも万全を期しています。ちなみに東拘の冬の必需品は使い捨てカイロ。体を温める道具はなにもない中、いざというときにはカイロを身体中に貼って暖をとる。そうしないと風邪をひく。あるいは悪化させる。また、官食ではビタミン類がまったく摂れないので、味は薄いが牛乳や果物を食べる。しかし、体力に自信を持つ安田さん、みんなのアドバイスを素直に聞いてくれるか、その点が心配です。これから「寄せ書き」を書く地域のみなさん、アドバイスを聞くよう諭してください。

 ホント、健康だけには気をつけてほしいですね。私は、風邪をひいてしまいましたが、寒いところにいると確実に悪化しますし。
 差し入れ一部可能な件は先日お伝えしましたがやや詳しいことが。ベタ打ちで申し訳ありませんが転載します。

●朗報・差し入れ可能です
 接見禁止中ですが、差し入れの出来ることがわかりました。衣類などはご家族・弁護団が手配しており、重複すると所持点数の問題などが生じるので、差し入れする場合は保存の利く食品(缶詰)にしてください。なお、書籍・書類等は差し入れ不可です。
 差し入れは、遠方の方でも可能です。東京拘置所専門の差し入れ屋さんに現金書留で依頼すれば、指定した品物を差し入れてくれます。現金と、安田好弘宛であること、差し入れ人の住所、氏名、職業、関係(友人でいい)を明記し送付すれば、翌日に差し入れられます。地域ごとにまとめて注文すると効率がいいでしょう。その場合は、差し入れ人、差し入れ品目を1人ずつ記入したメモを入れてください。Aさんツナ缶1個、Bさんマグロ缶1個・・・と。
 手紙も面会も禁止されている中、外の私たちからのエールをこうした形で届けてあげてください。なお、私たちが安田さんと繋がっていることを示すことが目的です。1人1、2個程度の品数にしてください。律儀な安田さんは届いた品物すべてを食べる可能性があります。運動不足に過食がなにをもたらすか・・・。
 以下、メニューを記します。市価に比べるとかなり高いです。消費税は別にかかります。

【相模屋】〒124-0001 葛飾区小菅1-27-5 TEL.03-3690-6256
牛肉大和煮 1000円、うなぎ蒲焼き缶 1000円、紅鮭缶 1200円
サンマ蒲焼き缶  200円、赤貝缶 250円、イワシ蒲焼き缶  200円
花:500円と1000円

【両全会】〒124-0001 葛飾区小菅1-35-1
ズワイ蟹缶 800円、紅鮭缶 900円、うなぎ缶 700円、ツナ缶 380円
カツオ缶  300円、イカ缶 300円、マグロ缶 300円、サバ味噌缶 250円
サンマ缶   200円、サンマ蒲焼き缶 200円、イワシうま煮缶 200円
牛肉大和煮 880円、赤貝缶 300円、アスパラ缶 600円
★なお、安田さんは贅沢にも、甘いものと果物の缶詰は「謹んでお断り」だそうです。よって「メニュー」には掲げませんでした。ビタミン補給は欠かせませんが、こちらも弁護団にまかせます。

●各地の集会
 1月23日 鹿児島 「安田さんとともに」 午後6時〜
     鹿児島市中央公民館地階A室 資料代(カンパ)
     「私たちは6年前に鹿児島でアムネスティ・インターナショナルのメンバーとして安田弁護士の講演会を聞き、死刑と人権に関わる運動に連帯しています。このたびは安田さんを支援する集会(赤坂区民センター)の呼びかけに応えて鹿児島でも同じ日時に集会を開くことになりました」
     報告・荒川護鹿児島大学法学部教授(時間調整中)
     鹿児島ミニ集会呼びかけ人 副直子 小川美沙子 道免明美

     ★各地から鹿児島集会に連帯のメッセージを寄せてください。
     FAX.NO 099−265−3787(小川)

 2月6日 福岡 人権弁護士・安田さんへの弾圧は不当だ!2・6福岡集会 午後2時〜4時
     福岡県弁護士会館3階ホール
     講師:田鎖麻衣子弁護士(市ケ谷国際法律事務所・安田弁護団)
     主催:人権弁護士・安田さんへの弾圧は不当だ!福岡集会実行委員会
             【連絡先:福岡市東区箱崎3丁目33番10号402】

 2月13日 長野 詳細不明、追ってお知らせします。

●署名をはじめます
 現在保釈を担当している東京地方裁判所刑事14部には、早期釈放の手紙作戦を行っています。これと並行して、3月3日の初公判後、刑事16部に直ちに保釈することを要請する署名をはじめます。
 刑事14部は昨年末に保釈請求を却下しており、保釈を認める可能性が薄いことから、圧倒的な数の署名を集めることで、遅くとも3月には保釈を認めさせるためです。
 署名用紙はB5サイズで、1枚に7名署名できます。現在最終版下作成中ですが、数日後には出来上がります。署名の集約日は2月末日です。

 ★弁護士内で、早期釈放を求める署名も行われています。身近な弁護士で、署名のことをご存じない方がいたら教えてあげてください。
 問い合わせ先 四谷総合法律事務所 TEL.03-3355-2841 FAX.03-3351-9256内藤隆弁護士

●その他の動き
 1月9日 大学同窓生の会誕生
 1月11日 人権と報道連絡会が定例会で安田さん逮捕・勾留問題を取り上げました。
 同日  早期釈放を求める弁護士集会 主催・第二東京弁護士会有志の会
 詳細不明です。わかり次第報告します。

 仙台、静岡で「支援する会」が結成されました。

 以上です。  なお、先日第二東京弁護士会長の談話をお伝えしましたが、懲戒の動きがストップしたわけではありません。この件で何か動きがあったら伝えますので、引き続き注目お願いします。

 上記のとおり差し入れができます。上にも書いてありますが、個別だと書き留め料金がもったいないので、何人かでまとめてやった方がいいかと思いますが、どうでしょうか。インターネットでもまとめましょうか。もっともよく会う人どうしでないと細かいお金の回収が難しいですが。
 署名用紙は出来次第送ってもらいますが、直接欲しい方は
支援する会事務局にFAXで必要枚数と送付先を明記してFAXしてください。
 来週の土曜日(23日)は東京で支援の会集会です。ぜひお集りください。

01.14.1999

 原裕司さんおよび週刊金曜日編集部の許可が得られましたので、『週刊金曜日』12月25日号所載の原裕司氏「安田弁護士はなぜ逮捕されたのか」を転載します。転載許可に感謝いたします。

原裕司『安田弁護士はなぜ逮捕されたのか』

01.13.1999

 asahi.com によれば、安田弁護士は12日までに、松本被告の第103回公判が開かれる14日の法廷に弁護人として出廷できるよう、勾留執行の停止を東京地裁に申し立てた、とのことです。「安田弁護士は昨年末に保釈請求を却下され、現在もこう留されたままだ。このまま自身の初公判まで身柄拘束が続くと、その間に予定される松本被告の公判計7回に出廷することができなくなり、国選弁護団の活動に重大な支障が出る。/このため安田弁護士は、保釈が認められなくても松本被告の公判だけには出廷できるよう、こう留執行停止を求めた。」

***
 (有)ライン・ラボの前田さんより、読書録 に「なぜいま安田弁護士問題なのか?」と題する文章を書かれたとのメールをいただきました。弊ページおよび「黒田論文批判」にリンクしていただいています。

01.12.1999

 昨日行われた、『人権と報道・連絡会』の例会のテーマは「安田弁護士逮捕問題」でした。残念ながら私は参加できなかったのですが、大岡みなみさんが早速、御自分のサイトの日記で報告されています。必読の内容です。

身辺雑記(1999年1月)

(上記の日記の1月11日の記述をごらんください。)

***
 『週刊金曜日』12月25日号所載の原裕司氏「安田弁護士はなぜ逮捕されたのか」も、この間の経過を過不足なくまとめて、マスコミ報道の問題も含めて的確な論評を行っています。この記事については、現在『週刊金曜日』編集部に転載の申請をしているところですので、許可が出ましたら、この日記から読めるようにしたいと思います。

***
 宮崎学さんの「キツネ目の男」に新しい論評が掲載されています。事件の背景に、「大政翼賛」化ともいうべき法曹界の再編が、「市場」の力によってなされていっている事態をみています。相変わらず鋭く本質的な論陣です。

中坊「黄門」と法曹大政翼賛会

01.11.1999

 港合同法律事務所の大口・遠藤両弁護士が、今回の逮捕・起訴事件について1月10日発行『救援』(救援連絡センター、連絡先03-3591-1301)紙に寄稿しています。その原稿が以下のリンクから読めます。

安田弁護士不当逮捕問題について

***
 「麻原弁護団叩き世論づくり」の旗ふり役を担っている佐木隆三が、性懲りもなく『週刊ポスト』にて、インパクト出版会の単行本からの恣意的な引用に基づく誹謗中傷を行っています。佐木は自身を「死刑廃止」論者であるとしていますが、本当にそうであるならば、日本で実際に行われている死刑廃止運動において見落とすことのできない、「フォーラム90」ならびに安田弁護士の活動と、その主張内容を知らないはずがありません。佐木は自らを「死刑廃止」論者と僭称してまで弁護団叩きに奔走しているわけだから極めて悪質です。

佐木隆三に断固抗議を!(AMLのログより)

***
 安田弁護士の勾留は接見(面会や差し入れなどの外部との交通)禁止がついていますが、「差し入れ」については一部可のようです。一般からは、「食品(保存のきくもの)」と「花」が差し入れられます。
 差し入れしたいという方は、とりあえず「安田さんを支援する会」(連絡先:TEL. 044-865-1851 FAX. 044-865-1445、TEL. 042-242-1086【FAX共通・夜間のみ】、TEL. 047-340-1773 【FAX共通・深夜可能】)に連絡をとってみてください。

01.08.1999 「悪の報酬」の実際

 安田さんが、顧問会社に家賃隠匿を指南し、5千万円の報酬を得ていた、こういった類の報道が流されました。弁護団が裁判所に提出した「保釈請求書」で、事実がどうだったのか明らかにされたので、かいつまんで報告します。
 この事実内容はとっくにマスコミも知っているのですが、初期報道で形成した「悪の報酬」というイメージを自ら訂正しようというマスコミはないようです。書きっぱなしですね。

 ●4500万円の報酬
 1992年、S社(安田さんが指南したとされる不動産会社)の香港法人が10億円の「利益」を得たことに対する報酬として、香港法人から支払われた。
 一緒にこの仕事をしたM弁護士にも5000万円の報酬が支払われている。
 報酬額を決定・請求したのはM弁護士で、安田さんは高すぎるという思いから、すでに香港法人から支払いを受けていた500万円を差し引いて4500万円を受け取ることにした(ここが安田さんらしいところです)。だから、M弁護士と受領額が異なっている。

 10億円の利益に対しての弁護士報酬が(2人で)約1億円というのは、報酬として「高額」ということにはならない。確かに庶民感覚からすれば大きな額だが、会社は弁護士の手助けを得て差し引き9億円の利益を手にしていることを見れば、妥当な金額と了解できる。
 最新の資料がないのだが、94年に出版された某書物によると、10億円の利益案件の場合、弁護士報酬規定では3・2%。成功報酬も同額とされている。これに、さらに書面を書いたり香港に出かけたりの報酬が加算されれば1億円くらいにはなる。
 マスコミは庶民感覚に訴え、5000万円がべらぼうな「黒い金」のイメージを書き立てたが、この報酬が弁護士報酬規定に照らしても妥当であることに、なぜ気づかなかったのか。おそらく知っていながら、今なら書き得とペンを走らせたのだろう。それが全国紙の記者だから始末に悪いのだが。もし、知らなかったというのなら、記者失格である。

 ●S社からの顧問料
 1994年2月頃から月額5万円の顧問料の支払いは受けていた。しかし、この金額は日弁連が定める顧問料の最低額である。
 また、1994年10月末に、S社から300万円が支払われているが、これはS社が申し出たもので安田さんが要求したものではない。しかも、源泉徴収分が控除されておらず、安田さんは相当額として50万円を返送している。
 そして、重要なことは、安田さんが強制執行妨害の指示をしたとされる1993年には、顧問料を含め一切の金銭をS社からは得ていないことである。S社が隠匿した賃料は8億5千万円といわれる。300万円がその報酬というのは、あまりに安すぎるではないか。

 裁判になれば、もっときちんとした説明が、弁護団によってなされるでしょう。この説明でも、十分わかってもらえると思いますが。

***
 日弁連からはメールの返事がないですねぇ。別になくても責めるつもりはないんですが、せっかくメールアドレス公開してるんだから何か反応があっても良さそうだと思います。まあ、もうしばらく待ってみましょう。

***
 昨日も書きましたが、初公判の日程は3月3日(水)が内定しているようです。

***
 起訴当日の昨年12月25日付けで第二東京弁護士会が発表した「会長談話」を入手しましたので以下に掲載します。
 私見ですが、これはなかなか良い内容の談話だと思います。きちんと権利保釈について触れていますし。ふつう会員の起訴の場合には、「遺憾」といった言葉や懲戒をにおわせる場合が多いのですが、そのようなところがまったくありません。


会 長 談 話


 本日、当会の会員である安田好弘弁護士が強制執行妨害罪で起訴されるという事態が発生した。
 当会は、現在、本件の事実関係につき調査中であるが、本件起訴事実は、平成5年から平成8年にかけて行った弁護士の業務遂行中の行為が問題にされている事案であり、重大な問題であると受けとめている。同会員は、日弁連人権擁護委員会委員をはじめ、当会の調査室嘱託、民暴委員、綱紀委員、司法修習生合同講義の講師等を長年勤め、また、オウム真理教元教祖麻原彰晃こと松本智津夫被告人の国選弁護事件の主任弁護人を引き受ける等、弁護士会への貢献がきわめて大きい会員の一人である。
 当会は、同弁護士の身柄の釈放については刑事訴訟法の権利保釈制度の趣旨に則り適切な運用がなされることを要望すると共に、今後の裁判の推移について重大な関心をもって見守って行きたい。

1998年(平成10年)12月25日

第二東京弁護士会    

会 長  黒 木 芳 男



01.07.1999

 まず、6日に東拘に移管された安田さんについての続報です。
 安田さんが拘置されている監房は、なんと『自殺防止房』であることが判明しました。被拘禁者の自殺防止という名目で、突起物がなく、窓もない、一日中明るい室内灯がつけられ、監視カメラによる常時監視が行われるという、懲罰にも使われる房で、被拘禁者に強度のストレスを与えることから俗称『自殺房』とも呼ばれる房です。厳冬の時期ですが暖房もありません。
 なんとも「至れり尽くせりの歓待」ではありませんか。
 この報に、支援者たちは怒りも新たに、なんとしてでも早期の身柄解放を獲得するための活動を全国で展開する決意に燃えています。
 当面行っていくこととしては、署名活動と、裁判所への手紙作戦が提起されています。

 ●署名活動について:

 署名用紙は23日の集会に間に合うように作成し、希望される各地に郵送します。足りなければコピーでまかなってもらいます。
 この署名は、初公判(3月3日に予定)に照準を合わせたものになります。集約日は2月25日頃に設定予定です。

とのことなので、このサイトでも署名用紙が出来次第、以前のようにアップロードします。また、必要な方には郵送またはファックスでの送信もします。詳しくは署名用紙が出来次第お知らせします。

 ●手紙作戦について:

   東京地方裁判所刑事14部に安田さんの即時保釈を求める「手紙」作戦
 保釈審査は、刑事14部で成されています。ここに、安田さんの人柄を綴った、つまり、証拠の隠滅などするわけがないし、逃亡のおそれもさらさらないという手紙を全国から集中させたい。効果は何ともいえないが、こうした手紙が何通かづつ、毎日裁判所に届くことはこの事件が尋常でないことを意識させることになると思います。
 なお、公判が開始されるとこの事件を担当する刑事16部が保釈審査をすることになります。その前に保釈を実現させる意気込みですが、万一できなければ、公判開始後は16部に要請を集中させるよう改めてお願いをします。

ということです。電子メールで送れるともっと楽なのでしょうが、今回は郵便を使ってやります。宛先は以下の通り:

100-0013 東京都千代田区霞が関1−1−4 東京地方裁判所 刑事14部 御中

 どんどん送ってあげてください。

***
 なお、相変わらず接見禁止は解かれていません。ということで、小菅に直接行っても決して面会はできません。接見禁止の一時解除を求める方法で、1日1回弁護士以外との面会ができます。当分は、所属事務所が面会をコントロールすることになります。

 そこで、少しでも安田さんの心を慰めることができるように、もし、周囲に呼び掛けられる方々がいましたら、「寄せ書き」を作ってほしいというのが支援サイドからの要望としてあります。メールより:

 大阪の方が寄せ書きを送ってくれ、それを見た安田さんはとても喜んでいました。東京でも、昨日作りました。今日、安田さんに届いているはずです。警視庁の留置場と違い、東拘は暖房がありません。1日2本だったタバコも「ゼロ」になります。楽しみの少なくなった安田さんに、寄せ書きを通じて各地とつながっていることを示してほしいのです。送付先は、支援する会連絡先・川崎市宮前区平2-12-14-202 対馬宛。

***
 次に
1月23日の集会についての続報です。
 1月23日(土)午後6時から「安田さんの不当逮捕を考える」と題して赤坂区民センターで開催される集会(既に提起文をアップロードしています)では、海渡雄一(弁護士)、山口正紀(ジャーナリスト)、安田さん弁護団からの話を中心に、駆けつけてくださった方にも発言していただく予定ということです。発言したいことがある人はこの機会にどうぞ!
 また、福岡でも集会が開かれるとのこと。福岡近辺の方はぜひ御参加ください。2月6日(土)午後2時からと第一報が入っています。会場など詳細は、情報が入り次第お知らせします。

***
 明日は、「マスコミが「悪の報酬」と報じたお金は、どんなお金か」ということで、でっちあげとマスコミでのバッシングの対象とされた、報酬の受領の事実とその内容について報告します。お楽しみに。

01.06.1999

 法相の暴言の中身については、各マスコミともほぼ同じような内容を報じています。ここでは、弁護士批判(「司法制度改革」)が、憲法改悪論議と同一の文脈で語られたことにもっと着目すべきでしょう。
 法務当局の最高責任者が、憲法に規定された近代司法の原則を揺るがすような発言をあえて行ったということは、断じて口が滑ったというようなものではなく、意図的と考えなければなりません。
 安田さんの事件の背景として、弁護士という職務の性格自体の「改変」が意図されていることが広く指摘されています。「パブリックなものに全面協力する弁護士」(=「不良債権の国立回収屋」としての弁護士)像が望まれているということです。そして、そういう方針の邪魔になるような、とくに国家と対立する側の弁護をするような弁護士を叩き潰したいという「国家意志」が中村法相の発言を行わせたとみるのが自然ではないでしょうか。
 閲覧者からお便りが来ています。確かに、マスコミも事実上、弁護士関連の暴言に乗じているとみられても仕方がないですね。

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法相自身がむちゃくちゃだけど、記事のほうにしてもこの最後の段落の記述の仕方ひどいね。オウムとカレーでなぜ弁護士がひどいとなるんじゃい。どさくさに紛れて別の弁護士を名を出さずに暗にたたいてることになるじゃないか。

同じ屁理屈の悪用例

一連の湾岸戦争を例に挙げながら、「国民の中には、アラブってあんなにひどいものだったのかという感情が芽生えているのは事実」などと述べた。

一連のゲリラ事件を例に挙げながら、「国民の中には、共産党ってあんなにひどいものだったのかという感情が芽生えているのは事実」などと述べた。

一連の青酸カリ事件を例に挙げながら、「国民の中には、インターネットってあんなにひどいものだったのかという感情が芽生えているのは事実」などと述べ た。
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 それにしても、法相が、何か重大事件の報道があるたびに各地の弁護士会にいやがらせを行うような連中をさらに調子にのせるような発言をしているというのはそれだけでも罷免に値しませんか。日弁連はどう考えているのか。(あとでメールを送ってみよう)
 こんなどうしようもない法相の命令で殺された人々の無念はいかばかりか。

***
 安田さんは、本日(6日)、警視庁の代用監獄から、小菅の東京拘置所に移管されます。それに先立って、昨日(5日)、家族接見が行われたそうです。移管の前に家族にちょっと会わせておいたということでしょうか。

01.05.1999 中村法相が暴言

 中村法相の法務省内の会合における「憲法発言」が政治問題化していますが、憲法発言だけでなく、報道によれば弁護士の職務についても誹謗中傷を行っています。正確な発言内容はわかりませんが、法相がこのような発言をするとは断じて許せません。首相は中村法相をただちに罷免すべきです。また、社民・民主など各政党は、憲法発言の部分への批判だけでなく、この弁護士職務への冒涜発言も正しく批判すべきです。以下は本日の朝日新聞の報道より。

 法相のあいさつは、全体としては司法制度の改革の必要性を強調する内容だった。 ・・・

 法相は弁護士の活動についても、「国民の信頼が非常に揺らいでいる」と批判した。一連のオウム真理教事件や和歌山市の毒物カレー事件を挙げながら、「国民の中には、弁護士ってあんなにひどいものだったのかという感情が芽生えているのは事実」などと述べた。

 一連の発言について、法相は「難しい世界情勢の中で日本はしっかりやっていく必要がある、という観点から話した。内部の会合であり、一議員、一個人として自由な立場からものを言ったつもりだ」としている。

01.04.1999

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 たくさんの方から年賀メールをいただきました。安田さんのことにふれたものもいくつかありました。
 大住良太様から、「はじめまして」ということで届いたメールには、「今回の事件では、朝日新聞の初期報道のひどさが特に問題であったと存じますが、こういう報道が出てきた背景には、《悪いヤツを弁護するヤツは悪い》《別件・微罪逮捕OK》という風潮を作り出し、オウム関連、神戸事件、そして和歌山毒物事件報道でついに歯止めが利かなくなったメディアの姿勢が間違いなくあると思います。」という指摘がなされていました。大住さんは、「メディアの辺境地帯」というサイトの主宰者として、官憲に依存するマスメディアをずっと監視し、御自分のサイトで告発するという活動をなさっています。非常に豊かな内容のマスメディア批判サイトで、ぜひ御一覧をお勧めします。また、氏が所属する「人権と報道・連絡会」では、1月11日に、安田弁護士逮捕と報道の問題を取り上げるとのことです。

 獄中にいる安田さんについての情報がいくつか入っています。
 まず、安田さんには起訴後の現在も、接見禁止処分がつけられています。所属事務所の弁護士には一部解除されていますが、所属事務所の事務員と、家族に対しての解除がなされていません。とくに家族に対する面会禁止はまったく処分の根拠のありえない懲罰的な処置で、重大きわまる人権侵害と言わなければなりません。この処遇は国際的にも問題となること必至です。東京地裁は即時このような処分を全面停止すべきです。

 安田さんの所属する第二東京弁護士会に、安田さんの懲戒請求が出されているそうです。関係者が会長に面会して問い合わせたところ、「懲戒にかけるかどうかを調べるよう指示した」ところということです、「善意の市民」から懲戒請求が出されたのは事実のようで、これについては手続に入るかどうかの検討中とのことです。
 ただ、弁護士会内の雰囲気は、最近になって良い方向になってきているという話もあります。初期報道後の、雑誌報道などで安田さんの人柄を伝える記事などがよく読まれたせいもあり、いままで安田さんのことを知らなかった会員も「おかしいぞ」という意識を持ち始めたのではないかということです。
 この件は、今後焦点化していくとおもわれる件ですので、注意深く見守っていきたいと思います。同弁護士会のサイトは新年に更新されていますが現在のところ本件に関しての会長声明等は掲載されていません。なお同会の会長と副会長は、安田さんの身柄引受人にもなっています。

 知りたい方が多いと思われる、御本人の近況について。関係者のメールより。
 逮捕直後はかなりイライラしていましたが、最近は落ち着いています。仕事の虫だから、仕事が出来ないことが一番こたえるらしく、早く現場復帰したかったでしょうが、保釈が却下されくやしがっているだろうと推察します。ただ、切り替えも早く、長期化に備えて「英語の勉強をしたいから本を差し入れてくれ」と接見した弁護士に伝えています。
 健康面は、これまでの「不健康を絵に描いた」ような生活から比べれば、規則的な食事と睡眠、タバコは1日2本、酒はもちろんダメ、一番嫌いな風呂も週2回は入っており、リハビリと考えれば「神様が与えた休養期間」ともいえます。
 安田さんは、以前から左足に異常がありました。本人は水虫だといって市販の薬を素人療法で使っていたのですが、警視庁は「放っておけない」と警察病院に連れていったそうです。近々原因が判明し、有効な治療が施されれば、懸案の左足も元通りになるでしょう。

 先日お伝えしたように、保釈が却下されているので、次の保釈のチャンスは実質的に、初公判直後ということになります。それに対しても、本人が否認しているという理由で、検察の抵抗が予想されます。皆の力をあわせて勾留の長期化を阻止し、一日も早い自由の身をかちとりましょう。そして、裁判の無罪も。

12.29.1998

 準抗告は即日棄却。これで安田さんの獄中越年が確定してしまいました。

 某氏からの指摘により保釈「申請」となっていた部分を保釈「請求」に書き換えました。前述したように権利保釈だからです。
 保釈しない唯一の理由の「証拠隠滅」っていうけれども、じゃあいままで、検察は何をやっていたのか! 長期間捜査をして、さらに異例の逮捕をなして、約20日間の拘留中はなんらの取調もなさず、でっちあげ起訴までして、あとどんな証拠を「隠滅」するというのか! 「勾留のための勾留」をなすすべもなく許可する裁判所も同罪だ。あなた方は検察の犬も同然だ!

 残念ながら、今年最後はやや景気の悪いニュースでしめくくることになってしまいました。しかし、来年は安田さんとともに、また多くの仲間とともに絶対に勝利をもぎとります。それでは良いお年を!

12.28.1998 保釈請求却下される

 本日、東京地裁は、安田さんの保釈請求を却下する決定をくだしました。理由は「罪証隠滅のおそれ」ということです。安田さんの弁護団はただちに「準抗告」を行いましたが、同日夜にこれも棄却されました。
 この保釈請求却下は、昨日も述べたように、本件の政治的意味を端的に露呈したものです。おそるべき政治的弾圧です。勾留の継続をゴリ押しした検察と、自らの基準をまげてまでこれに追従し、違法な懲罰的勾留を決定した裁判所をともに強く弾劾するものです。

***
 Yamachan さんから、御自分のサイト「安田弁護士逮捕事件についての緊急声明 [わし版] 」から本ページをリンクしたとの御連絡をいただきました。ということでこちらからもリンクいたします。こういう形で安田さんをサポートするサイトのリンクが広がっていくのはいいことですね。

12.27.1998 月曜日に保釈決定が出るかどうか注目

 25日の起訴によって、安田弁護士は「被疑者」から「被告人」へと立場が変わりました。いままで、被疑者としての勾留が検察の請求によって10+8日間行われました(本来、この勾留も、「逃亡や証拠隠滅の恐れがある場合」に限られますから、もちろん「不当な勾留」でした。ただ、実際のところ裁判所は、検察が要求する拘置とその延長要求に無批判に許可を出しているのが実情です。)が、現在の勾留は、「被告人の勾留」です。この勾留処分もまた、「逃亡や証拠隠滅の恐れがある場合」に、裁判の進行を確保するための手段にすぎないので、保釈の請求があれば裁判所は被告人の保釈を認めなければなりません。これは被告人の当然の権利としてあるもの(権利保釈)です。殺人や放火など重大な犯罪を犯したとされる場合や、犯罪の常習者である場合は例外ですが、これらはあくまで例外にすぎません。もちろん安田さんはこれに該当しませんし、逃亡や証拠隠滅のおそれもなく、多数の国会議員を含む身柄引き受け人がいます。よって裁判所は、ただちに保釈を行わなければなりません。最高裁判所のサイトにも、保釈について以上のことが明記されています。
 年末の日程進行からみて、現在の保釈請求への結論が出されるのは明日(28日)であると思われます。裁判所は、自ら示している保釈についての見解に背くことなく、安田さんの保釈を当然認めるべきです。それがなされない場合は、裁判所は政治的理由に基づいて被告人に法外な懲罰を加えるものとみなされても仕方ありません。

最高裁判所のホームページ

ここの「裁判手続案内」から刑事裁判手続についてのやさしいFAQ(よくある質問と答え)集に行くことができます。

12.26.1998 安田弁護士起訴

 12月25日、東京地検は安田弁護士を不当にも起訴、東京地裁に公判請求を行いました。この起訴強行は無実の安田さんのみならず、安田さんと共に闘ってきたすべての人々に対する政治的な報復・抑圧・威嚇にほかなりません。この問題は、国際アムネスティが憂慮しているように、人権に関わる問題であることを再度、明確にしておかなければなりません。安田弁護士が、「刑事被告人」の立場に立たされようとも、私たちはひるむことなく闘いつづけることを宣言します。

 萩原さんの「将門 Web」が、この起訴に対する WWW における第一報だと思います。港合同法律事務所が発した声明が掲載されていますので、そこにリンクします。

不当起訴抗議声明へのリンク

 安田さんの弁護団は、起訴を受けて、東京地裁に保釈請求を行っています。安田さんの勾留はいかなる意味でも不当・不要なものであり、麻原裁判の今後の進行のためにも、これ以上の勾留続行は避ける必要があることは、東京地裁もよく承知のことと思います。逆に、今後も本来不必要な勾留を強行しつづけるとしたら、そのこと自体がこの問題の政治的性格を権力自ら露呈することにほかなりません。署名(緊急集約時点で三千筆強)にも表された市民多数の意思をふまえ、いますぐに安田さんの保釈を地裁は認めるべきであります。

■安田さんのこれ以上の不要な勾留は違法・不当である。ただちに保釈認可を求める!

 また、安田さんは麻原弁護団の弁護活動の中核であり、安田さんが欠けては裁判の進行に重大な支障を来すことは明らかです。司法の場が、自ら前提であるところの被疑者の無罪推定を抛擲することは絶対に許されないことであり、漏れ伝わるところの「裁判所による安田解任の動き」はとんでもないことです。安田さんを保釈し、弁護活動の場に直ちに復帰せしめることが唯一の正義の解決策です。よって再度次のスローガンを確認したいと思います。

■無罪推定に反し不当勾留を前提とした、東京地裁の「国選」解任策動を弾劾しよう!

***
 上記にも述べましたが、安田さんの釈放を求める署名は提出時点で三千を超える数であったことを関係者から伺いました。緊急の集約であったことを考えれば、かなりの数であると評価できるでしょう。なお集約された署名は、弁護士・市民の手により東京地検の担当者に受け取らせたとのことです。その後も続々と署名が集まっているそうです。

12.24.1998

 昨日書ききれなかったのですが、去る22日に、スンーズコーポレーションのスン親子の初公判が行われました。
 検察の冒頭陳述が行われたのですが、それを読んだ人の話によれば、「こりゃあ、誰の裁判だってぐらい安田さんのことばっかり。それによると、『被告人はこのような姑息で卑劣な方法で資産を隠すことにためらいを感じていたが、安田弁護士がやれというので仕方なくやった』ってことになってる。まあ、そう言う調書があるんでしょう。ありがちなことだ」とのことです。あと、安田弁護士の指示でそのメモ書きを捨てたであるとか。
 あらかじめ検察側が描いている絵にあてはまるように、スン親子の調書が作成されていっているのは明らかです。典型的な狙い撃ちフレームアップの構図であることが明らかになってきているのではないでしょうか。

***
 今井恭平さんが提供してくださった、英文でのアピールの文章をアップロードしておきました。以下の場所にありますので、必要な場合はお使いください。

英文での安田弁護士逮捕抗議のアピール

12.23.1998 安田氏起訴は25日(金)か/支援する会結成、1月23日に集会/アムネスティが小渕首相に懸念を表明

 昨日の河内丸さんからのコメントの中で、安田氏に対する起訴があるとすれば、その予想日を12月27日としていましたが、これについてあるマスコミ関係者から、「安田さんの勾留延長は8日間であり、従って起訴は12月25日と予想される」との指摘をいただきました。
 ということで、訂正させていただいた上で、情報提供者から提起された以下のスローガンをかかげさせていただきます。

■東京地検は無実の罪で安田弁護士の公判請求をするな!

■無罪推定に反し不当勾留を前提とした、東京地裁の「国選」解任策動を弾劾しよう!

 本日の朝日新聞第三面によれば、政府は、住宅金融債権管理機構と整理回収銀行が来年4月1日に合併して発足する公的不良債権回収機関「整理回収機構(日本版RTC)」の初代社長として、中坊公平氏を内定した(22日)ということです。中坊氏は、1996年7月に発足した住管機構の初代社長として、住専の大口借り手の隠し資産を暴き、刑事告訴するなどして回収に手腕を発揮したことが評価された、とのことですから完全に政府による論功行賞人事でしょう。
 統合する「住管」と「整理回収銀」の合併調印セレモニーがなんと、12月25日に行われるとのことです。穿ちすぎかもしれませんが、もし権力側が、安田氏の起訴を同日になるように設定したとすれば、あまりにもエグい話です。
 このセレモニーは、単独ではまったく目立たないニュースでしかありえませんが、安田弁護士の起訴と結合させればかなり大きな扱いにされて報じられることも考えられます。とくに、テレビでの報道に注意したいものです。一時終息傾向にあった否定的キャンペーンの意図的な再燃を許すな! マスコミ各社に抗議の嵐を!

***
 「安田さんを支援する会(仮称)結成と集会のお知らせ」という呼びかけ文を入手いたしましたので、ここに転載します。

安田さんを支援する会(仮称)結成と集会のお知らせ

 12月16日の緊急抗議集会において、安田さんの以下のメッセージが読み上げられました。私たちは安田さんの不当逮捕以来、全国の仲間の皆さんから寄せられる「何とかしたい」という熱い思いを感じていました。安田さんの呼びかけと、私たちの思いを一つにし闘うために「安田さんを支援する会」を結成します。「会」は安田さんを支援するあらゆる情報の受発信と運動の展開、仲間の皆さんのネットワークづくりを果たしていきたいと考えています。

安田さんとともに
日時 1999年1月23日(土)午後6時〜
場所 赤坂区民センター(TEL03-5413-2711)
   東京都港区赤坂4−18−13
(地下鉄丸の内線・銀座線赤坂見附下車 国道246号線青山方面へ歩5分)
主催 安田さんを支援する会(仮称)

 緊急抗議集会は、私たちの予想さえもはるかに上回る五〇〇名近くもの人が集まってくれました。内藤弁護士からこの弾圧の意味と意図、同じ事務所の大口弁護士から人権運動の基地でもあった事務所への不当な捜索の模様が、提起・告発されました。
 これまでつながりのあった学者・ジャーナリスト・弁護士・市民がそれぞれ安田さんの人となりを語り、多くの人々を支えてきてくれていた安田さんの実像があらためて浮き彫りになる集会でした。
 現在も安田さんは不当な勾留を受けています。起訴されるかどうかまさに予断を許さない状況です。すでに弁護団が結成され、弁護団や友人の弁護士グループ、「安田さんを支援する会」による起訴させない・勾留を解かせる闘いが開始されています。
 今回の弾圧の構図が一層明確になるであろう、また場合によっては裁判などの手続きが明らかになるであろう左記の日程で集会を持ちます。皆さんのご参加を呼びかけます。

 支援活動や集会の実現には資金が必要です。口座の開設が間に合いませんでしたので、フォーラム90に了解をいただき、フォーラムの口座を使わさせていただくことにしました。振り込みの際は、「フォーラム」「支援する会」の別をお書きいただきますよう、お願いします。フォーラム同様、皆様のあついカンパをお願いいたします。
郵便振替 00180-1-80456 (フォーラム90)

 安田さんを支援する会の連絡先
 TEL 044-865-1851 FAX 044-865-1445
 TEL 042-242-1086(FAX兼) 夜間のみ
 TEL 047-340-1773(FAX兼) 深夜可能
 PHS 060-122-7886 携帯 040-591-0312
 いずれも個人の電話ですので、「支援する会ですか?」と確認してください。


***
 今井恭平さんからの情報です。
 アムネスティ・インターナショナルは、安田好弘弁護士の逮捕に関し、重大な関心を寄せ、日本でももっとも卓越した人権活動家に対する恣意的拘禁の疑いが強いとして、小渕首相に対し、事態を調査するように求めています。以下のURLに、英文と日本語訳が掲載されています。

アムネスティのWebサイト

 ここから、国際ニュースの項目に行ってください。

12.22.1998

 「将門Web」の萩原周二さんが、12月16日の集会で大口弁護士が行った「経過報告」の要旨を入手してくださいました。萩原さんからメールで連絡をいただきました。どうもありがとうございました。

「将門Web」内の「経過報告」へのリンク

 また、河内丸さんからのコメントが寄せられました。ここに紹介します。

Subject: 絶大な打撃となった抗議/押し黙るマスコミ

|ほんとにもう、ミエミエの朝日さ
|ん、いい加減にしてくれよ!!!

   うん。「いい加減にしてくれ」という気持ちはわかります(笑)。

   でもねー、朝日広報室からの回答にせよ、「びっくりAERA」にせよ、一体
  どうなってるの? と聞いてみたくなるほどの優等生ぶり。『日刊ゲンダイ』
  は第一報のあと、どういう扱いになってます?

   おそらくこういうことでしょう。緊急抗議集会のあと、山中幸男(救援連
  絡センター事務局長)さんとひさびさに呑む機会を得、山中さんと話したん
  ですが、

   河「週刊誌の続報がほとんどないよね。AERAにしても週刊朝日にしてもお
    となしいし、あの朝日の社説の脱線ぶりはどこへ行ったの。みんなが抗
    議したからかなあ?」
   山「きっとそれはあった。(安田さんは)ああいう人だから、我々の知ら
    ないところで相当の抗議があったんじゃないか。いや、絶対あったはず」

   と。つまりあまりにも人望があったため、安田さんを知る人には到底我慢
  がならない記事に対しては、即座に抗議が殺到していたのだろう、と。『日
  刊ゲンダイ』しかり、朝日の社説しかり。各社は、取材で(安田さんを)叩
  く材料を見つけようとした。ところがどこを取材してみても、称賛・賛辞し
  か見つからないわけですね。これでは記事にならない。いくら叩こうと頑張っ
  たところで、どこからもネタは出てこないんだもの。困り果てたことでしょ
  う。だから叩く記事は書けない。

   これまで出た数少ない記事を、抗議するには至らなくても、みんながしっ
  かり読んでいたのも印象的でした。『日刊ゲンダイ』、朝日の社説、AERA、
  週刊朝日、それぞれ読んでいることを前提に話がすすむ。それだけ注目を集
  めていたのも事実です。

   つまり、こういうことです。マスコミは、安田さんを知る人々による、目
  にみえないネットワークによって監視・包囲されていた、ということです。
  ゴシップを書こうとしても、ネタがないうえ、ゴシップを嗅ぎまわるような
  態度を取れば即座に取材を拒否されてしまう(笑)のですから、取材する側
  も困ったでしょうね。

   AERAの取材を受けた人も、AERAの広告に対してはすぐに抗議の電話を入れ
  たとか。記者は例によって「あの広告(のコピー)は、デスクがつけたんで
  す」と言い訳しながらも、平謝りだったそうです。いつもと同じ「言い訳」
  ですが、あらかじめそれが予測できていながら、わざわざ抗議の電話を入れ
  るのですから、朝日側も過敏にならざるを得ませんね。打撃は大きかった。
  記者の本音はともかく、ここでちゃんと謝っておかなければ、今後の取材に
  さしつかえることになりかねない。

   それでも、各社のオウム裁判傍聴記みたいなところには、渡辺弁護士の抗
  議発言が載っていました。知らない人には全く意味がわからない発言になっ
  ているのがおかしい。各社に「偏向」する意図はないんでしょう、きっと。
  「偏向」した記事を書こうにもネタがどこにも見つからないため、沈黙する
  しか手がない。沈黙せず、AERAのような記事をどんどん書けばいいんですが、
  あまりそういう記事ばかりになると、今度は警視庁記者クラブで当局から睨
  まれる。苦しいところですねぇ、マスコミにとっても。

Subject: 勾留延長10日付く/起訴の構えに出た当局

   捜査当局はデフォルトの持ち時間3日間にプラスして10日間、そして緊
  急抗議集会翌日の12月17日、さらに10日間の勾留延長を申請。裁判所
  はこの時、勾留延長を認めたようです。これで捜査当局は勾留23日間フル
  の持ち時間を得ました。毎日新聞17日付夕刊も触れていましたが、この勾
  留延長でますます起訴に踏み切る可能性が濃厚になってきました。

   起訴になるとどうなるのか?

   起訴になれば各弁護士会も、これまでのように無視を決め込むわけにはい
  かず、何らかの対応が必要になってきます。こうなると、各弁護士会などが
  これまで無視を決め込んだツケを払う格好となり、政治的問題として急浮上
  することになります。

   まあ、16日の抗議集会は、この起訴(と勾留延長)へ向けての布石でも
  あったわけで、在京弁護士150人という参加人数が、ここで「効いて」きま
  すね。おまけに当初は弁護士を中心とした集会を予定していた(Response 9
  参照)ところ、山中(救援連絡センター)事務局長その他の働きかけにより、
  会場をクレオに変更して一般市民にも呼びかけることになった。おかげで、
  参加者は450人にふくれあがったわけでしょう? これは「効く」ぜ(笑)。
  大方のマスコミは、取材に来ていながら、ほぼ黙殺した(させられた)けれ
  ど、450という人数は大きい。

   参加した弁護士が動きはじめる、関係諸団体も動く、そうなると各弁護士
  会も重い腰を上げざるを得ない。また、住管機構(株式会社住宅金融債権管
  理機構)のお尻にも火がつく。さらに安田弁護士の保釈をめぐる攻防がはじ
  まる。捜査当局にとっては非常にヤバい状況になりかねない。問題は、そう
  いうヤバい状況があちこちに起こることは承知のうえで、起訴に踏み切ろう
  としていることです。一体どういうことなのか。一体当局にはどういう成算
  があるのか? そこのところをしっかり踏まえる必要があるでしょう。起訴
  後のこちら側の対応が非常に重要になってきます。

   さて、起訴はいつごろになるでしょうか。当局の持ち時間は12月27日
  までのはず。年の瀬の押し詰まった、つまり年末年始の政治的空白期間を間
  近に控えた時期になりますね。マスコミの動きもそろそろ鈍くなり始める
  (もうなってる?)時期ですね。単純に考えれば、ぎりぎりまで待って、2
  7日に起訴というのが向こう側にとって有利な作戦ではないか。年末年始に
  は人の動きが鈍くなる。しかし、この期間の攻防は非常に重要です。

   そうすると第2ラウンドの本番は、12月27日前後になりそう。

           +------------------------------------------------------+
           !というわけで、年末年始のフットワークの確保をよろしく!!
           +------------------------------------------------------+

   もちろん、電子メディアによるゲリラ戦に参加、というのもあり。

河内丸



12.21.1998

 「消費者・行政サービスIC(インフォセンター)」の山田秀夫さんから、リンク依頼のメールをいただきましたので、リンクいたします。「【土壇場の経済学】を生きてる男のホームページをみたいのなら、国や大企業との喧嘩の仕方を知りたいのなら、ここをクリック。『壮快屋』のICへ。」とのことです。

 安田弁護士の釈放を求める署名の集約が本日(月曜日)までですので、御署名まだの方はぜひよろしくお願いします。ここをクリックして署名用紙を印刷し、直筆で御署名のうえ、ファックスで返送先に送信してください。

 今日の朝刊に、『週刊朝日』の広告が載っています。「悪徳弁護士のリスト」なる記事が掲載されているようです。内容は読んでみないとわかりませんが、この時期に「悪徳弁護士」というフレーズを使用するのは、安田弁護士逮捕にからめた「悪徳弁護士」キャンペーンと軌を一にするものです。まったく、どうして「朝日」だけこうもしつこいのでしょうか・・・

 今朝の朝日新聞の第3面に、「『資金洗浄監視』延び延び/通信傍受法案がネック」という記事が載っています。「宮崎学の警告通り、盗聴法の部分だけ反対できてもこのままでは他の法律が成立されかねない。『議長国の体面が…』ってそれを法律制定の動機として容認するなよ!>朝日」松井隆志さん伝言板で述べていますが、その通りだと思います。今回の安田弁護士「摘発」が、この「資金洗浄」対策としての「違法収益収受罪」の先取り攻撃である、と多くの法曹関係者が指摘しているのは御存じの通りですが、このような記事が載るのはマスコミを巻き込んだ官僚主導のキャンペーンの一環であるにほかなりません。しかも、「資金洗浄」対策という「大義名分」のために、あっさりと盗聴合法化の導入を容認しかねない悪質さ。またひとつ、朝日の「加担」が実証された観があります。

12.18.1998 安田氏弾圧の張本人・黒田純吉住管常務の恐るべき主張

 日弁連機関誌『自由と正義』本年10月号に、住管常務で、第二東京弁護士会所属の黒田純吉氏による「住専処理における弁護士の活動」という論文が掲載されています。この論文は、住管における弁護士の業務実態について述べたものですが、なんとも凄い内容のものです。
 住管における弁護士の債権回収活動を、その業務の「充実感」なる感情をテコに、弁護士業務のあり方を「パブリック」(御国のため、ってことです)なものへの奉仕へと「変革」しようという、なんともはや、まさしくファッショが乗り移ったような論文です。
 弁護士の方々にお伺いしたいのですが、まさか取り立て屋としての手腕を磨いて「充実感」を覚えたいがために法曹の道を目指されたわけではないですよね。しかし、黒田氏はまさにそう主張し、弁護士の存在形態の変革とまで唱えているんですよ。それでいいんでしょうか。
 この黒田氏の論法に、小林よしのり「戦争論」にも通じるようなものを感じるのは、私だけでしょうか。

 なお、この論文に対する、無名氏(弁護士と思われる)による批判文書を入手しましたので、ここで公開します。

黒田論文批判はここをクリック

12.17.1998 -2

 昨日の集会の際に配付された資料をアップロードしました。「基調骨子」および「安田弁護士の身柄拘束について」の2点です。「基調骨子」は、12/16集会決議と内容がかなり重なります。

「基調骨子」へのリンク

「安田弁護士の身柄拘束について」へのリンク

 残念ながら、大口弁護士の経過報告の原稿は存在しないようです。

 なお、安田弁護士支援ということでカンパの要請があります。集会の会場費をはじめ、さまざまな経費がかかっています。皆様の善意のカンパを以下の口座に送っていただけると有り難いです。


カンパ振込先

三和銀行 赤坂支店
普通口座 口座番号:5168922
     口座名義:安田支援基金 弁護士 大口昭彦


 昨日の集会の写真を、今井恭平さんがアップロードしています。会場の様子がよくわかる写真です。(デジカメでもこれだけとれるというのはびっくりです。)冒頭リンクの「ムミアの死刑執行停止を求める市民の会」「監獄人権センター」のいずれからもアクセスできます。

 昨日の集会では、多くの知り合いの方々に御会いできましたが、何人もの方々から、このサイトのことを言われました。ここのデータを便利に活用していただいたり、また少しでも力付けることができるならば、サイト開設者としては本望の一語に尽きます。今後とも、「インターネットで安田支援情報ならとりあえず『社長日記』に行けば良い」と言われるぐらいになるべく、努力するつもりです。皆様の御支援と御協力を改めてお願い申し上げます。
 もっとも、インターネットですから、「中心」になるつもりはありません。他の関連サイトにもここにない情報がたくさんあります。リンクをうまく活用して、相互利用が上手にできるようにしたいものです。
 また、このサイトは誰にでも活用していただけるようなものにしていくつもりです。もちろん、データの掲載にあたっては安田支援の立場で情報を吟味していますが、いったんここに掲載された全データは公共利用に供するものという認識でいます。(テキストに悪意の改ざん等を加えない限り、無断転載も自由です。ただし「転載禁止」と明記してある一部の記事を除きます。)最近は、政府機関からの参照がたいへん多く、今日などは法務省からのアクセスもあったようです(笑)。もちろん、そのような方々も大歓迎です。

 12月10日から12月17日までにこの日記をアクセスされた方ののべ人数は1000名を突破しました(1018ヒット)。1日約130ヒットのペースで、12月17日には241のヒットがありました。

12.17.1998 速報・不当逮捕抗議集会に450名結集

 16日午後6時より、霞ヶ関の弁護士会館で行われた、「安田弁護士不当逮捕抗議集会」は、予想をはるかに上回る450名の参加者をもって成功裡にかちとられました。弁護士会館で最大の部屋である「クレオ」は、立ち見どころか部屋に入りきれない人がでるほどの盛況でした。(集会写真)約2時間の間、緊張感が持続した、滅多にない良い集会だったと思います。

 大口弁護士から逮捕の際の状況報告、内藤隆弁護士からの基調提起があった後、安田さんに関係深い各界の多士済々の方々から、安田さんの逮捕の不当性や、今回の事件の背景にある状況など、こもごも語られました。

 発言者は以下のとおり。(誤り等もしありましたら御指摘ください>参加者)

 江川紹子(ルポライター)、福島瑞穂(弁護士・参議院議員)、渡辺脩(麻原国選弁護団長)、山際永三(人権と報道連絡会)、岩井信(死刑廃止フォーラム90)、福田雅章(一橋大学教授)、高崎(弁護士)、シモカワ、武内更一(弁護士)、菊田幸一(明治大学教授・死刑廃止フォーラム90)、海渡雄一(弁護士・監獄人権センター事務局長)

 獄中の安田弁護士からの無実のアピールも披露されました。(→ここをクリック)

 集会では、とりわけ、安田弁護士の身柄拘束にひとかけらの正当性も存在しないこと、一刻も早く安田弁護士の釈放を勝ち取らなければならないことを確認。また、参加した弁護士たちからは、この摘発が弁護士業務そのものへの重大な脅威であり、不正収益収受罪の先取りであることの危惧が表明されました。この集会に150名もの弁護士が参加したことは、それだけ多くの弁護士が、住管=国家権力に完全協力する弁護士会の主流(中坊氏を筆頭とする)の取り込み圧力に抗して立ち上がる決意を固めたということを意味したもので、今後の反撃に明るい材料をもたらしたものと言いうるでしょう。

 集会は最後に、以下に示すような決議を満場一致で確認し、午後8時ごろ散会しました。


集会決議

一、 去る12月6日、安田好弘弁護士(第二東京弁護士会所属)が、「強制執行妨害」の名目で、根拠もなく不当に逮捕されるに至った。

二、 周知のとおり、安田弁護士は死刑廃止運動に全力を傾注し、「新宿西口バス放火事件」など数多くの重大かつ困難な刑事事件の弁護活動も率先して担当し、現在はオウム真理教麻原彰晃被告人の主任弁護人を勤めるなど、弁護士に課せられた職責を全うすべく活動している最も先進的な弁護士である。

三、 刑事事件であれ、民事事件であれ、弁護士活動の日常的な業務活動が国家権力や社会的勢力による抑圧・干渉を受ける時、弁護士は社会的使命を遂行することができなくなるのであって、司法制度の根幹に重大な危機をもたらすことになる。

四、 したがって、今回の逮捕は、本来必要性がなかったが、他の目的があって強行されたものというほかはなく、それは安田弁護士自身の活動の封殺と威嚇と判断せざるをえない。
   よって、安田弁護士の人権擁護のための諸活動を知る私たちは、今回の不当逮捕に満腔の怒りを込めて抗議するとともに、即時安田弁護士の釈放を求めるものである。

1998年12月16日

安田弁護士不当逮捕抗議集会 参加者一同




 なお、「安田弁護士の身柄拘束について」という、現在の安田氏の弁護人3名が発表した文章によれば、

 「安田弁護士は本件に関して、いかなる金銭も受領していません。警察は、安田弁護士が、4500万円を受領したとして、あたかも、本件に関係して、不正に金銭を受領したかのように宣伝しています。しかし、これは、平成3年春に解決した香港のホテルにかかる報酬であり、本件とは全く関係がありません。」

等と主張しています。つまり安田弁護士にかぶせられている容疑は完全な冤罪、無実の罪ということです。この文章も追ってテキスト化したいと思います。

 
朝日新聞ニュース速報の報道を見ると、この集会のうち、渡辺団長の「安田氏の国選弁護人解任は受け入れるつもりはない」との発言のみを取り上げて報じています。
 このように、集会そのものの意義をいっさい封じこめたところで、一連の「弁護団(弁護士)バッシング」にのみ資するような部分だけを、選択して報じるという態度だとしたら、朝日新聞本紙は安田弁護士事件報道について一方的で敵意をもった、偏向報道を続けるつもりだと評せざるを得ません。ここに強く抗議・警告するとともに、閲覧者のみなさんにも、今後の報道に注意し、偏向報道だと判断されるものについては直接、朝日新聞に抗議してくださるよう要請します。
 なお上記の趣旨を先程朝日新聞社広報室にメールしました。

 PS. 渡辺さんの発言を聞いたときに、「新聞はこの部分だけを報じるんじゃないかなー、今の状況だと」と、一緒に参加した人と話し合っていた危惧が、まんま的中してしまいました。ほんとにもう、ミエミエの朝日さん、いい加減にしてくれよ!!!

 PS2. ビデオプレスの松原様からリンクしたとの連絡をいただきました。松原様のページにもリンクさせていただきました。ここには集会の写真があります。びっしりと会場を人々がうめつくしている当日の様子がわかってよいです。
 またラインラボの前田様からもメールをいただきました。集会基調および経過報告を入れてほしいとのことですので、後程入力します。(経過報告は現在入手を試みているところですので、少しおくれるかもしれません。)

12.16.1998

 小倉利丸さん(富山大学教授、Another World Website主宰)が、本日安田さん逮捕を「権力による悪質な『別件逮捕』であり『世論操作』である」とする抗議声明を発表しました。

小倉利丸さんの声明はここをクリック(新しいブラウザが開きます)

 小倉さんは、河上イチローさんの近著『サイバースペースからの挑戦状』にも登場しています。

 さて、今日の夕方6時からは、安田さんの即時釈放を求める緊急集会です。これがどの程度盛り上がるかも今後の動向を左右するひとつのポイントです。どうか、万難を排して弁護士会館(場所はここの2階クレオです)に集まってください。

12.15.1998 -2 朝日新聞社へのメール

 アクセス記録を見ると、今週に入ってからヒット数がかなり上昇しています。(12/10-13の4日間に合計407、14日に139、15日に21時までで127) かなりの数の方が現在のところリピーターとなってくださっているようです。以前は月に1回ぐらいしか更新しなかったのですが、調子にのって、これも閲覧者サービスだ、ということで本日2回目の更新です。

 とりあえず、朝日新聞社には昨日の返答を受けて、以下のようなメールを出しました。


朝日新聞社広報室 御中

拝啓 質問させていただいた小柳です

質問に対し、お忙しい中、期限内に御回答をいただきまして恐縮しております。まずはお礼を申し上げます。

ただ、いただいた回答内容につきましては、残念ながら到底満足のゆくものではございませんでした。

とくに質問1の答えですが、「その中坊氏が、問題となっている事件の一方の当事者である以上、その発言を社説の核心部分で援用することは、『中立・公正』とは言えないのでないか」という当方の質問内容に沿った回答とは思えません。

「中坊氏のコメントは、あるべき弁護士像についての一般論」

中坊氏が住管の社長や幹部でなければ、別にこの社説はおっしゃるとおり、それで構いません。朝日新聞社が、弁護士はそういったものであるべきだ、と主張したいということを、他人の言を借りて述べているだけの話でありますから。

朝日新聞の社説ともあろうものならば、内容はもちろん、構成においても、かりそめにもこのような疑義を生じさせないようにしていただきたいと思いますが、いかがなものでしょうか。

この件に関しましては、内容についての見解の相違を問題としているわけではなく、このような論の立て方をして、社会の公器たる原則に反しないのか、否か、ということを問うています。

お答えの趣旨からすると、この社説の構成はその意味でも正しく、つまりこちらの疑義には誤りがあるということになります。であれば、こちらが納得できるだけの、この社説の論理における「正しさの根拠」---- なぜ、係争の一方の当事者の発言を援用して社説の根幹となしても、中立・公正さが損なわれないのか----を示していただきたいものと考えます。

それでない限り、納得できるお答えをいただいたとは、考えることはできません。


質問2の答えにつきましても、当方の質問の趣旨に沿ったお答えとは思えませんが、今後の御紙の取材と報道を拝見させていただくことにいたします。

12月16日の弁護士会館での集会に関しての、御紙の取材と報道に注目したいと思います。

敬具


 さて、「将門Web」の萩原周二さんからリンク許可を求めるメールをいただきました。そういえば、「リンク自由」という表示をしていなかったな。ということで表示しました。もっとも私は、基本的にすべてのWebサイトはデフォルトで無断リンク自由という考え方をとっていますが。御連絡いただくと相互リンクができますので一応連絡をいただければ幸いです。「将門Web」も拝見したうえリンクしました。とてもハイテンションで面白いサイトです。

12.15.1998 キツネ目の男からのコメント

 昨日の『アエラ』記事の感想を、宮崎学さん(上記リンク参照)に送ったところ、このようなコメントを頂戴しました。「アエラ記事は『絶賛』なんかではない、あれが当たり前なのだ。」なるほど、ちょっと昨日の感想は、甘かったみたいですね。宮崎さんは、朝倉喬司さんとともに元『週刊現代』のライターだったということですから、週刊誌の現場感覚には詳しくていられるようです。

 「安田さんを持ち上げているから良い記事」ではない。「ホンマのことを時間かけて取材して書いてあるから」なんやわ。あかん新聞社にもまともなやつはおるよ。朝日も赤旗も同じだわ。なに讀賣だっておるよ。ちゃんとした記者は。

 アエラの記事に関しては、それなりに良く取材した記事だと思いました。いちおう、それが「評価」の根拠です。『週刊朝日』と内容がカブっているので、同一取材かもしれませんが。

 新聞記者の古い友人からメール。私信なのでそのまま転載はできませんが、良心的な記者が現場で苦闘していることを訴えていました。

「自分が考えていることをどのようにマスコミのラインに乗せるか、ということは本当に骨が折れ、不愉快な過程を経なければならない作業です。しかし、やらなければならない。」「浅野さんの批判も十分わかりますし、そのとおりだと思いますが、内部にあって具体的に実践するというのは、日常の人間関係を維持しながらスジを通さねばならないという立場を強いられるわけで、まことにつらい。」

 詳しくは書けないけど、本当に彼はよくやっていると思います。頭が下がります。
 こういうスタンスの記者たちも、たくさんいるんだということを踏まえてこそ、「マスコミ批判」が生きてくるのではないかと思いました。どうしても、表面に出てくる腐った部分しか見ないと、やつあたり的・欲求不満解消的な非難に陥ってしまいがちなんですが、自戒しなければならないでしょう。

 同じマスコミ内部からの告発という点で、上記リンクにも挙げた「大岡みなみ」さんの「身辺雑記」が、痛烈な見解を述べています。必読。

12.14.1998 -2 朝日新聞社から回答あり

 本日を「回答期限」とさせていただいた、朝日新聞社への公開質問に対して、朝日新聞社広報室より回答がありました。
 まず、内容はともかく期限内に御返事をいただけたことは、評価します。
 とりあえず、読んでみてください。質問項目も読み直してみてください。


1998年12月14日

小柳 次郎さま

朝日新聞社 広報室


メールありがとうございます。
広報室からお答えします。
(質問1の答)7日付朝刊に掲載され、社説でも引用した中坊氏のコメントは、あるべき弁護士像についての一般論だと考えています。
(質問2の答)安田弁護士の活動には、朝日新聞社として敬意を表してきました。
 そういう方の摘発だけに、社説の内容や構成、表現などに十分配慮しました。

回答が遅くなり、申し訳ありませんでした。
今後とも朝日新聞をよろしくお願いもうしあげます。


 「(質問1の答)」について。あのですね、「あるべき弁護士像についての一般論」だって、そんなことはわかっていますって。(それがただちに正しいかどうかはおくとしても。)
 中坊氏が住管の社長や幹部でなければ、別にこの社説はおっしゃるとおり、それでいいですよ。朝日新聞社が、弁護士はそういったものであるべきだ、と主張したいということを、他人の言を借りて述べているだけの話だから。
 でも、ここで伺っているのはそういうことではないでしょう。その中坊氏が、問題となっている事件の一方の当事者である以上、その発言を社説の核心部分で援用することが、「中立・公正」ではないんじゃないですか。こういうこと朝日ともあろうものが社説でやってもいいの、と問うているのです。

 ・・・まぁそこらへんのことは、朝日さんも十分わかった上で、こういう答えを出してきたんでしょうけどね。いくら何でも「社説」のほころびを認めるわけにはいかないでしょうし。「無回答」ではこちらの言い分を認めた、バンザイ、も同じことだからねえ。たぶんこういう「回答」が返ってくるとは予想してはいました。
 私としては「答えになっていない答え」だ、という評価ですが、閲覧者のみなさんの評価はいかがでしょう? お聞かせいただければ幸いです。

 「(質問2の答)」について。はぁ、そうなんですか。としかいいようがないかな。
 これも、質問の内容とはかけはなれた「答え」だと思いますがね。まぁ、この答えは、16日の集会の取材と報道をはじめ、今後の報道内容を細かくチェックしていく中で、具体的な答えが出てくると思いますが。

12.14.1998

 昨日、「明日発売の朝日新聞社『アエラ』に安田関連記事が出る」という情報があり、どうも悪質な内容なのではないか、ということで身構えていました。
 安田弁護士に近い筋に電話。
「なんか、明日発売のアエラに、ひどい内容の記事が出るってうわさだけど・・・」
『え、それ読んだの?』
「いや、まだだけど・・・発売、明日だし」
『ふーん、まぁ読んでみないとわかんないんじゃない?』
 そうか、なるほど、それもそうだ。読まないで非難するわけにもいかないか。

 ということで、さきほど書店で購入、飯を食いがてら読んでみてびっくり。
 これは、事実上安田さん絶賛記事でした。
「それだけに今回の逮捕は安田弁護士を知る人たちに衝撃を与えている」という形式的な結びの文句以外は、2ページにわたって、いかに安田氏が有能かつ人間的にもすぐれた、論敵にも尊敬されるような人物であるかの全面展開。「近い筋」が、「読んでから判断したら」というのはこのことだったか、と納得。
 署名は、編集部の「蝶名林 薫」氏。署名記事だと、社説なんかと違って個人に文責が帰せられるので、慎重な記事になるのは当然ですが、逆にこんな記事書いて大丈夫なのかな、と心配にすらなってきます。

 アエラのこの記事については、私は率直に高く評価したいと思います。やればできるじゃん。
 しかし同時に考えます。なぜ、本紙と付属週刊誌で、こういう差が出たのでしょうか。
 これは、本紙の論調が、現場の第一線の記者の取材を飛び越えた、当局と新聞上層部の合同作文であることの傍証ではないでしょうか。どんなに、現場の記者が真摯な取材を行っても、本紙に反映されないとなれば、不満はたまるでしょう。それを、いわばガス抜きとして、アエラの掲載記事でお茶を濁させたということではないのでしょうか。
 あるいは、アエラが独自取材でここまでの記事を作り、本紙の方針にもめげず、「編集権」をタテに抵抗して載せたとか。
 いずれにしても、今回のアエラ記事は、朝日本紙がいかに腐敗しているかを満天下に示してくれました。その意味でも、貴重な記事であったと思います。
 (付記:それにしても、アエラでいかにいい記事を書いても、売れてない雑誌じゃしょうがないよなあ。だって、コンビニに置いてないもん。)

12.13.1998

 友人で弊社取締役の河内丸氏と、某BBSでやりとりしているんですが、さすが河内丸氏、するどい意見を述べられています。ここに転載してみます。KJというのは私(小柳)のハンドルネームです。私の「公開質問状」を読まれての感想。

|どうも検察・警察とマスコミ上層部がつるんで
|いるみたいですね。

   多分そうでしょう。であるとするなら、第一線の記者ならば「何だかおか
  しいな」ぐらいは少なくとも気づいてる、自社上層部の情報操作の手口は知っ
  ているはずだからです。だから、KJさんの公開質問に何の反応もなくても
  打撃あり、と見ていいのかもしれない。浅野健一さんの「カレー事件」での
  質問書に朝日は回答したにもかかわらず、再質問へは回答がない(『創』最
  新号p.132)のも、問題の核心点には答えようがないからだと思うな。回答し
  ようがなければ、当然回答は出てこないよね。少なくとも第一線の記者たち
  は、KJさんの公開質問を目にしたとき、再度自分の不甲斐なさを自覚する
  ことになる。みじめな思いでしょうに。これって打撃になってるんじゃない?

   いずれにせよ、今や「何でもあり!」という、あちら側の「雰囲気」が見
  て取れませんか? 「いくらなんでも、ここまでするか?」というのがぼく
  周辺の観測ですしね。焦るあまり(何に?)ルール違反は百も承知で一線を
  踏み超えてきているわけですから、それはそのままあちら側のウイークポイ
  ントになる《はず》ではないでしょうか。安田さんの容疑事実に十分根拠が
  あるならば、逮捕で身柄拘束するより在宅起訴の方が手っ取り早いのに…、
  それでも逮捕に踏み切ったのは何故か? 何としても身柄拘束したい→ス社
  の起訴済の容疑者に共謀の自白を強要→その自白調書を安田さん逮捕の根拠
  にする(これしかネタは見つからなかった)……こういう筋書き(推測です
  が)なんて、すぐ思いつくよね。要するに、最初に結論(逮捕=身柄拘束)
  ありき、ということだな。

   どうせマスコミにはこういった構図すら見抜けないだろう、と完璧になめ
  られている、どころか、待ってましたとばかり「裏切られたという思いを抱
  いている人」に言及できてしまうのはどうして? 捜査当局とマスコミの事
  前の打ち合わせ(リーク)がなければ、ちょっと考えられないことですね。
  「現時点で、安田弁護士が犯罪をおこなったと決めつけるような態度は、も
  ちろん慎まなければならない」という作文も、事前の打ち合わせの取り決め
  にあった(慎重に扱うようレクチャーを受けた)のかも。それにしてもトボ
  ケた作文だよな。いったい何が「もちろん」だというのか!(笑)

   第二、第三の弁護士逮捕を防ぐ手だては是非とも必要ですが、ぼくが今、
  何よりも理解に苦しむのは、捜査当局のずさんきわまる逮捕状請求に易々と
  応じた令状発付裁判官の心情ですね。寺西さんの戒告による萎縮? それに
  しても、容疑が容疑だし被疑者が弁護士なのだから「えっ?」と絶句しない
  はずはないのよ。立証するのが難しい容疑事実というのも一目瞭然だろうし、
  「身柄拘束」の必要性も疑問に思ったはず。弁護士に逃亡の恐れはない上、
  証拠隠滅の恐れもほとんどない(いまさらどこに証拠を残すというの?)。
  だとすれば身柄拘束の必要性は認められないというのが常識。捜査当局は、
  「この裁判官ならば絶対大丈夫」というフダツキの簡易裁判所裁判官を狙っ
  て逮捕状の請求をしたに違いない。裁判所も完璧になめられているなぁ(裁
  判官の名前を知りたいところだ)。お上に逆らえない裁判官ってのも、相当
  みじめだと思うぞ。捜査当局はどんな疎明資料を捏造して逮捕状を発付させ
  たのだろうか? たぶんやはり起訴済の容疑者に強要して取った、共謀を認
  める自白調書だけだろうとは思うんだけど。

河内丸


 ところで、「組織犯罪対策法に反対する全国弁護士ネット事務局」が、12月16日の「緊急集会」をよびかける通信を発表しています。今回の逮捕を、組織犯罪対策法での導入がもくろまれている、「犯罪収益収受罪」の先取り的な適用とみなしている点が注目されます。

「緊急通信」へのリンク(新しいブラウザが開きます)

 同通信のコピーは既に一部に出回っていますが、一部に省略がありました。こちらに収録したものは完全版です。

 また、12月16日の緊急集会の場所ですが、当初発表した「日弁連会館10F」は、「弁護士会館2F『クレオ』」に変更となりました。参加者数が当初予測よりだいぶん増えそうで2弁の大会議室ではおさまらないだろうということによる、変更だそうです。当日盛り上がるといいですね。弁護士会館への行き方は、この地図を参照してください。日比谷公園の横、霞ヶ関駅から徒歩1分ということですが。(「弁護士会館」は、日弁連の本部があるビルの正式名称です。)

 あの河上イチローさんの日記からリンクを張っていただいていました。どうもありがとうございました。
 河上さんの日記はたいへん面白いです。励みになります。本が売れているようでなにより、私も探しているんですが八王子ではまだ見つかりません。

12.11.1998

 キツネ目ページから御訪問の皆様。どうもわざわざごくろうさまです。
 なんのおもてなしもできませんが、よろしかったら↑の「厳選館」ロゴでもクリックしてみてください。もしかしたら楽しめるかもしれません。

 朝日新聞にメールを再送。こちらのURLを伝えたので、御覧いただいているかもしれません。
 12月14日を回答期限とさせていただきました。一方的で申し訳ございませんが。

 さて、安田弁護士の逮捕に抗議する緊急集会が、弁護士有志によって呼び掛けられています。

 時間:98年12月16日(水)午後6時〜
 場所:東京・霞ヶ関、弁護士会館(当初10Fと発表しましたが、2F大講堂『クレオ』に変更)
 

朝日新聞さん、これは取材に来ないとダメですよ!


 とりあえず時間と場所は決まったそうですが、詳しい内容は決まり次第伝えてもらえるようですので、そうしたらまたこちらでもお知らせいたします。

 あと、ひとつリンクです。ムミアの死刑執行停止を求める市民の会が、安田弁護士逮捕について抗議声明を発表しています。

12.10.1998

 せっかく質問状を「公開」したので、自分なりに宣伝したり、メールマガジンにリンクを載せてもらったりしたら、なんかこの日記始まって以来のアクセスがあったようです。正確な値はわかりませんが、アクセス記録をざっとみたところ、12月10日のはじめから午後10時までで約200強のヒットでした。これは、弊社のような弱小サイトとしては記録的な数字。みなさん、朝日さんの回答をお待ちでしょうね。
 それなのにというかやはりというか、朝日さんからは何の反応もなし。ちゃんと、住所も氏名も電話番号も書いたのになー。
 いまごろ、取締役会を開いて回答を検討中とか・・・まさかね(笑)
 あるいは、どうせ変わりもののアホな「質問状」だから、無視しちゃえ、ってことになってるのかな? どうもその可能性のほうがあるような気がする。
 さて、そういう場合に、どうやって回答を出させたらいいんでしょうかね。みなさん、いいお知恵があったら、お聞かせください。

 ちなみに、私はマスコミ記事を信用してませんけど、個々の記者さんにはもちろんいい人はいっぱいいると思います。今回の事件にしたって、何人かの記者さんから、マスコミの論調を憂える声を直接間接に聞いています。
 インターネット上で公開している意見としては、たとえば某地方紙記者の大岡みなみさん。以下のように語っておられます。(大岡さんのサイト『サードインパクト』はこちら。この文章は、「身辺雑記」より)

 友人のA新聞記者から緊張した声で電話。「オウム事件の松本智津夫(麻原彰晃)被告の主任弁護人で、死刑廃止運動でも中心的役割を果たしている安田好弘弁護士が逮捕された」という。逮捕事実は不動産会社のビル賃料隠しを教示した疑いだといい、強制執行妨害容疑なのだそうだ。そんなことで弁護士を逮捕するものなのかな…。しかも、オウム事件の松本被告の主任弁護人だよ…。意図的な別件逮捕ではないのかと疑ってしまう。案の定、松本被告の弁護団が「不当逮捕であり弁護活動に対する妨害だ」と抗議声明を出した。逮捕した警視庁はもちろん、逮捕令状を発行した裁判官に対しても抗議するという。弁護団は「安田弁護士の行為は犯罪ではないし、逃亡する恐れもないのに逮捕するのは不当だ」と主張している。ロス疑惑事件や毒物カレー事件もいい加減な逮捕だと思うけど、こんな逮捕がまかり通るならば、日本は何でもありの社会になってしまうなあと怖くなった。

 現場で走り回って取材している記者さんたちにはこういうまともな感覚の人がいっぱいいると思うのですが、なぜ、全体としては、マスコミは「権威」にぶらさがったような報道しかできなくなってしまっているのでしょうか・・・。

12.09.1998

 えー、だいぶんこの日記のページも重たく(内容もか?)なってきましたので、バックナンバーはこちらに移動しました。

 安田好弘弁護士が、『強制執行妨害罪』なるおどろおどろしい「罪状」によって、警視庁捜査2課に逮捕されてしまいました。たまたま、彼が麻原ショウコウの主任弁護人だったというので、マスコミ大騒ぎです。また、みごとなぐらいに似通った報道内容なんですが、とりわけ、すごかったのが本日付けの朝日新聞。
 なんと第2社説です。いかにも、もっともらしいご正論が開陳されています。転載したいんですが、あそこは著作権だなんだ、煩いので断念します。そこでリライトしてみると、こんな感じです。

「Aさんに家にあったお金を盗まれた、とBさんが訴え出ました。
 Aさんはその容疑を否定していますが、Aさんは他の事件でも手癖が悪いのではと指摘されたりしてます。
 現時点で、Aさんが犯罪をおこなったと決めつけるような態度は、もちろん慎まなければなりません。
 だけど、Bさんの、『やっぱり、子供のときからちゃんとしつけないと、手癖が悪いやつばっかり増えて、困っちゃう』という言葉が、すべてを言い尽くしています」

 この「Aさん」を安田弁護士、「Bさん」を住管の中坊社長(今回の告発人)と読み替えてください。

 この構造、どう思います?

 そういうわけで、

朝日新聞社への公開質問状

 です。



前略

御紙読者の小柳と申します。

12/09 付御紙社説「弁護士逮捕──自律と自制を胸に」を拝読いたしました。

そこで、2点程質問があります。

1.

---
「弁護士は正しい法の運用を教え、人を正しく導かなければならない」 

 日本弁護士連合会の会長を務めた中坊公平・住宅金融債権管理機構社長の
言葉が、すべてを言い尽くしている。 
---

とありますが、今回の強制執行妨害事件においては、まさに住管と
中坊氏が、「告発者」として事件の一方の当事者であり、今回、
指弾の対象とされている、安田氏と民事上も係争関係にあります。

このような状況で、当該事件の一方の当事者たる中坊氏の発言を、
単に記事中で報道するというスタンスを超えて、社説内に援用して
その中核的な内容を提示しているのは、新聞記事としては、客観・
公正・中立の大原則を踏みにじっているのではないでしょうか。

---
 現時点で、安田弁護士が犯罪をおこなったと決めつけるような態度は、
もちろん慎まなければならない。
---

と書かれていますが、このままではまったく説得力がありません。

このままでは、御紙がこの一件について、社会の公器としての原則を
欠いた報道をしているものと判断せざるを得ません。
この点、どのような見解なり弁明をお持ちでしょうか。


2.

安田氏の逮捕について、「裏切られたという思いを抱いている人も少なくな
いのではないか。」と書かれていますが、むしろ、安田氏の人となりを知って
いる人からは、「今回の逮捕は、検察側による一種のフレームアップである」
という疑念を抱いている人が実際には多いようです。

御紙におかれては、そのような視点はまったく存在しないのでしょうか。

想像の上だけの「裏切られたという思いを抱いている人」に言及するので
あれば、現実に存在する、国家権力によるフレームアップを疑う人を取材
されたらいかがかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。


以上伺います。なお、上記質問内容については、近日中にインターネット
上で公開し、公開質問とする所存です。


※なお、ご参考までに、今回の事件について大変有益と思われるサイトを
紹介させていただきます。どうか御一覧ください。

「ついに牙をむいた『中坊公平型』ファシズム」
http://www.zorro-me.com/miyazaki4/yasuda/yasuda&nakabo.html
住所:八王子市xxxx
氏名:小柳 次郎
電話:0426-xx-xxxx (通常留守電です)



 てな感じです。
 今日は、とりあえず公開したというところまで・・・後日をお楽しみに。


これより古い日記はこちら

つぶやきのページ
ご意見・ご感想はE-Mail:jiro@siri.co.jpまで!
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