朝日新聞1999年10月4日夕刊(4版14面)
うその売却話で抵当権抹消
旧住専融資先を捜索
警視庁
詐欺容疑
旧住宅金融専門会社(住専)の大口融資先の不動産会社「B」(東京都渋谷区)が、所有不動産の差し押さえを逃れるため、「売却して返済に充てる」などと言って所有不動産に債権者が付けていた抵当権を不当に外させた疑いが強まり、警視庁捜査二課は四日、詐欺容疑で同社や関連会社などの家宅捜索を始めた。
調べでは、同社は住宅金融債権管理機構(現・整理回収機構)などの債権者に所有する不動産が差し押さえられるのを逃れようと、売却して代金を返済に充てるかのように装い、抵当権を抹消させた疑いが持たれている。
民間信用調査機関などによると、B社は、B・グループの中核会社で、旧住専の日本住宅金融や銀行などからの借入総額は一九九七年三月末現在で約四百三十億円に上るが、返済の見込みはほとんどないという。
(社名を伏せました。転載者)